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リーダーは白くなる

アイデアには限りがある。限りあるものはそのうち枯れる。アイデアが枯渇したリーダーは、まわりから見て白くなっていく。

リーダーが「頑張ろう」という言葉を使い出したら、そのリーダーはもしかしたら白くなっている。「頑張れ」はアイデア不在の悲鳴であって、アイデアがあるリーダーは、「頑張れ」と言わずにアイデアを語る。

「頑張れ」は現場不信の表明でもある。黒いリーダーは、現場が「頑張らざるを得ない」ルールを設計して、その中で「自由にやって下さい」とやる。そうしたアイデアを持ったリーダーは、だからまわりから見て黒く写るし、黒さが支配するその場所は、案外居心地が良かったりもする。

アイデアが枯渇したリーダーは漂白される。自らの白さが、アイデアの欠如を免責する根拠になる。

一度白に転じたリーダーは、周囲の黒さで自らの白さを測ろうとする。理念への同調を強いつつ現場への不信を表明することは、白いリーダーにとって、自らの白さを裏付けるための必然ですらある。リーダーが自信の白さを確認したその結果、黒い人から、役立つ人から、組織からは人が抜けていく。賛同する人が少なくなった頃、リーダーは加速度的に白くあろうと努力する。悲鳴のように「頑張れ」を繰り返して、そのうちみんないなくなってしまう。